研究課題/領域番号 |
20K09186
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
福田 恭子 (張エイ) 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 研究員 (00643719)
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研究分担者 |
植村 靖史 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (40364781)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | がん / 免疫 / 細胞療法 |
研究成果の概要 |
マウス人工多能性幹細胞(iPSC)からサイトカイン依存性に増殖するミエロイド細胞(iPSC-pMC)を構築した。これを基盤としてIFN-λ あるいは FLT3Lを発現するpMC細胞株を樹立した。これらを担がんマウスに投与したところ、単独投与で、投与部位のみならず遠隔部位のがんの成長を抑制し、免疫系の活性化による抗腫瘍効果を発揮することが明らかになった。また、2つの細胞に加えてIFNα産生pMCを投与した場合には、単独投与よりも優れた効果が観察され、臨床応用への期待が持てる結果が得られた。
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自由記述の分野 |
がん免疫療法
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺がんは早期発見が困難であり、進行がんとして発見されることが多く、本邦ではがん死亡率の第1位を占めている。近年、有効性が明らかにされた免疫チェックポイント阻害剤(ICB)は、遺伝子変異が多いものやPD-L1陽性のものでも奏効する患者は限定的で、未だ多くの患者で効果が認められず予後不良の疾患であり、新たな治療法の開発が期待されている。ICB抵抗性の「肺がん」を制御する為には、免疫抑制機構を回避するとともに、がん反応性T細胞浸潤を誘導する方法の開発が必要不可欠である。本研究の成果は、免疫チェックポイント阻害剤抵抗性を示す肺がん患者の生命予後を改善する新たな細胞医療の開発に資する。
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