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2022 年度 研究成果報告書

オピオイド鎮痛は遷延性術後痛の原因となるか?ー脊髄アストログリア活性化との関係ー

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09215
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関岐阜大学 (2022)
新潟大学 (2020-2021)

研究代表者

佐々木 美佳  岐阜大学, 医学系研究科, 特任講師 (20774061)

研究分担者 馬場 洋  新潟大学, 医歯学系, 教授 (00262436)
紙谷 義孝  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90381491)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード術後痛 / オピオイド / アストロサイト
研究成果の概要

本研究は、オピオイドによる術後鎮痛と遷延性術後痛の関連を明らかにすることを目的とした。まず、マウスの術後痛モデルを作成する目的で4種類の程度を変えた障害を足底に加え、同部位への刺激に対する逃避閾値を経時的に測定したところ、障害の程度の違いによる逃避閾値の違いは認められなかった。また、術後痛モデルマウスに対してモルヒネを用いた鎮痛を行った際に、障害部位への刺激に対する逃避閾値がどのように変化するのかを検討したが、浸透圧ポンプを用いてモルヒネを20mg/kg/day×5日間投与しても術後14日目までの計測では遷延性疼痛状態にはならなかったため、オピオイドが遷延性術後痛を惹起しないと考えられた。

自由記述の分野

痛み

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究から、動物種が異なると同じ疼痛モデルを用いたとしても反応が異なる可能性が明らかになった。このことは他の行動学的実験にも言えることではあるが、特に疼痛関連の研究では結果の解釈に注意を要することを意味する。
また、これまでオピオイドによる鎮痛が遷延性術後痛に関連するという報告がある一方、術直後の痛みが強い場合は術後痛が慢性化しやすいという臨床データがあり、適切に鎮痛を行うことが遷延性術後痛を予防する可能性が示唆されているが、本研究からオピオイドを用いた術後鎮痛であってもそれが適切なものであれば遷延性術後痛には結びつかないことが示唆されたことは、術後鎮痛の安全性に関しての有用な情報と考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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