研究課題/領域番号 |
20K09294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
那須 亨 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (60393310)
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研究分担者 |
上田 健太郎 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (20438279)
米満 尚史 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (80382331)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 急性腎障害 / AKI / 外傷 / 災害 / 予測臨床因子 / 予測分子マーカー / CITED1 |
研究成果の概要 |
災害時や平時のケガや事故などにより外傷を受けた後に、急性腎障害(英語ではacute kidney injury,AKI)と呼ばれる病気になることがあります。AKIとは体内にある腎臓と呼ばれるおしっこを作る臓器がうまくはたらくことが出来なくなり、体内に毒素がたまり、時には命に関わる状態になることもある病気です。 私の研究の目的はこの腎臓の中の尿細管と呼ばれる部分の修復や治療に関係する物質を見つけ出すことです。これにより外傷を受けた後にAKIにならないようにしたり、あるいは有効な治療方法や治療薬の発見につなげることができるのです。
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自由記述の分野 |
救急医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床的検討により外傷後急性腎障害の発症を予測する臨床因子として「病院前収縮期血圧」と「救急外来での 乳酸値」が候補になることを発見した。さらに別のデータセットを使用し妥当性を検討したところ、これらは外傷後急性腎障害の予測能性が高いことがわかった。一方分子生物学的検討も行うも予測分子マーカーを同定するに至らなかった。 外傷を受けた後にせっかくケガが治ってもAKIにより障害を残したり、命を落とす場合がある。この研究によりこのような人をひとりでも減らすことに貢献でき、特に若い人や働き盛りの人が AKIにならないようにすることは、その人だけでなく家族や社会を救うことにもつながる。
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