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2023 年度 研究成果報告書

血管内皮細胞からARDSの病態を解明する-ヒストン修飾酵素SETDB2の意義-

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09310
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

園部 奨太  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90771808)

研究分担者 北畠 正大  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60457588)
小田 朗永  奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (80547703)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードARDS / SETDB2 / ヒストンメチル化
研究成果の概要

ARDSは致死的な経過をたどる重症疾患であり、現代においてもなお、その分子メカニズムは未解明である。我々はARDS重症化メカニズムに血管内皮細胞が関わっており、その血管内皮細胞でヒストンメチル化蛋白SETDB2が発現していることに着目した。血管内皮細胞特異的にSETDB2が発現しないマウスではARDSが重症化することを明らかとし、そのメカニズムとして、SETDB2がARDS肺における血管内皮細胞のアポトーシスに関与していることを解明した。またARDS患者の血清においてもSETDB2が発現していること、そしてSETDB2の上昇度とARDSの重症度が相関していることを明らかとした。

自由記述の分野

敗血症

研究成果の学術的意義や社会的意義

ARDSはCOVID-19を経て、広く周知された。その重症度は患者ごとにさまざまであり、重症化するメカニズムは未だにわかっていない。この研究は、ARDSの重症化にエピジェネティクス(遺伝情報の伝達メカニズム。遺伝子配列は変えずに、遺伝情報を変化させること。)が関わっていることに着目した点で新規性の高い研究である。エピジェネティクスという概念が炎症疾患に関わっていることを明らかとした点は学術的に意義があると考える。またARDS重症化メカニズムのひとつとして、ヒストンメチル化蛋白SETDB2が関わっていることを通して社会のARDSへの認知がさらに進むと予想され、社会的意義があると考える。

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公開日: 2025-01-30  

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