研究課題/領域番号 |
20K09322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
川瀧 智之 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (20303406)
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研究分担者 |
松野 研司 安田女子大学, 薬学部, 教授 (50433214)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | IDO / malignant glioma / imunosupression / IFN-γ / a mouse model / glioblastoma |
研究成果の概要 |
トリプトファン代謝酵素Indoleamine 2,3 - dioxygenase (IDO)の局所発現が免疫寛容に関与しており、免疫療法への応用が期待されている。今回、3種類のIDO阻害薬を創薬し、IDOを誘導するIFN-gammaの局所的な抑制がIDO阻害剤と賦活的に働くという仮説をマウスグリオーマモデルで検証した。新規IDO阻害剤は、グリオーマ腫瘍抑制効果を有した。また、IFN-gammaは、IDO発現を惹起しキヌレニンの蓄積に作用し、IFN-gammaの局所的な抑制がIDO阻害に相乗的に関与し抗腫瘍効果を惹起している可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
Brain tumor
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トリプトファン代謝酵素Indoleamine 2,3 - dioxygenase (IDO)は、各種の癌細胞に認められ、免疫寛容に関与していることが推定されている。これまでに癌に対するIDO阻害剤の開発が行われているが、有用な創薬は見つかっていない。一方、IFN-gammaは、一般的には免疫賦活に働くが、近年、IDOならびにPDL1の賦活に働き免疫抑制的な機能の重要性が注目されている。我々は、IDO阻害薬を有効に働かせるためには、IFN-gammaの抑制が重要であるという仮説にも基づきこれを、マウスグリオーマモデルで示したことは意義深く、今後の癌治療への応用が期待できる成果である。
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