慢性脳虚血性疾患と非虚血性疾患で得られた前頭葉皮質上のくも膜を解析した。くも膜の厚さは年齢が影響しており、厚いくも膜では内層に線維芽細胞やマクロファージが増勢し、VEGFαやTGFβなどの炎症マーカーが増加していた。また、くも膜内の血管新生の存在を確認した。虚血性疾患において、強い炎症反応が認められており、疾患による影響もみられることがわかった。また、実験動物において、両側総頚動脈閉塞を作成し、てんかん波やパワースペクトラム解析を行った。痙攣発生には、虚血が影響を及ぼしていることを見出した。再灌流障害における痙攣発作には、microbleedsが強く影響していることを見出だした。
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