• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

膠芽腫に対するアミノ酸代謝阻害併用ケトン食療法の基礎的研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K09369
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

篠山 隆司  神戸大学, 医学研究科, 教授 (10379399)

研究分担者 田中 宏知  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (10569239)
西原 賢在  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (20452493)
田中 一寛  神戸大学, 医学研究科, 講師 (70467661)
篠原 正和  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (80437483)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードketogenic diet / glioblastoma / amino acid metabolism
研究成果の概要

1)グリオーマ細胞にグルタミナーゼ(GLS)阻害剤を投与すると、細胞の生存率が低下した。グリオーマ細胞の脳移植マウスにGLS阻害剤を投与し、腫瘍内のメタボローム解析を行うとアスパラギン、グルタミン、リジン、オルニチン、セリン、チロシン等のアミノ酸量が低下した。脳移植マウスにGLS阻害剤を投与すると極軽度生存期間を延長したが、有意では無かった。また、血管新生阻害剤と併用すると有意では無いが延長する傾向を示した。
2)グリオーマ細胞の脳移植マウスにケトン食と血管新生阻害剤を併用すると、生存期間は有意に延長した。以上より、ケトン食療法はグリオーマの治療に併用することは有用と思われた。

自由記述の分野

brain tumor

研究成果の学術的意義や社会的意義

膠芽腫は脳腫瘍の中で最も悪性の腫瘍で、生存期間中央値は2年未満であり、癌腫の中でも最も悪性の腫瘍である。従って、有用な治療法の確立が切望されている。脳は血液脳関門があり、薬剤の有効な到達が難しい臓器であるが、ケトン食療法による代謝変化を腫瘍にもたらすことは可能である。今回の研究ではGLS阻害剤の効果およびケトン食療法と抗癌剤との併用による効果を検証した。GLs阻害剤やケトン食療法では劇的な代謝変化が腫瘍細胞にもたらされることが明らかとなった。ケトン食との併用でより効果のある治療法を確立することは臨床的に非常に意義のあるものと思われる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi