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2022 年度 実績報告書

葉酸受容体標的ホウ素化合物を用いたCED法によるBNCT治療効果向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K09399
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

平松 亮  大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (40609707)

研究分担者 鰐渕 昌彦  大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (30343388)
中村 浩之  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (30274434)
川端 信司  大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (20340549)
古瀬 元雅  大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (70340560)
野々口 直助  大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (70388263)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード葉酸受容体標的ホウ素化合物 / ホウ素中性子捕捉療法 / 悪性神経膠腫 / CED法
研究実績の概要

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は腫瘍細胞のみを選択的に破壊することが可能な粒子線治療で、その原理は腫瘍細胞にホウ素‐10 (boron-10, 10B)化合物を取り込ませ、そこにほぼ無害である中性子を照射することにより、高線エネルギー付与のα粒子が腫瘍細胞ひとつ分に相当する飛程約10ミクロンに放出されることで腫瘍細胞のみを破壊するところにある。現在までに臨床BNCTに用いられてきたホウ素化合物(BPA, BSH)では、ある程度の治療効果が示せてはいるが、未だ不十分である。
そこで本研究では、昨年度にin vitro boron concentration experimentおよびin vivo biodistribution experimentにてBPAおよびBSHを超える腫瘍細胞内ホウ素取り込み量を示し、有力視された新規ホウ素化合物である新規葉酸受容体(Folate Receptor; FR)標的ホウ素化合物のpteroyl closo-dodecaborate conjugate(PBC)を用い、本年度はin vivo BNCT experimentを行った。In vivo BNCT experimentでは、脳腫瘍モデルとしてF98グリオーマ移植担脳腫瘍モデルラットを用い、PBCは薬剤送達システムとしてCED法を用いた。①未治療群、②中性子照射単独群、③BPA静注後中性子照射群、④PBC CED後中性子照射群、⑤PBC CED+BPA静注後中性子照射群の5群で生存期間比較試験を行い、⑤PBC CED+BPA静注後中性子照射群(36.6±3.1日)はすべての群(①22.6±0.7日、②25.8±2.5日、③30.5±5.1日、④30.2±3.3日)と比較して有意差を持って生存期間の延長を認めた。

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公開日: 2023-12-25  

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