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2022 年度 研究成果報告書

骨内腫瘍細胞の生存、再活性化及び増殖のメカニズム解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09403
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

新井 隆太  北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (40722509)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード転移性骨腫瘍 / 転移性潜在期
研究成果の概要

早期癌切除後患者の数年間の経過観察のうちにしばしば転移性骨腫瘍は発生する。臨床におけるこのような現象、つまり原発巣と転移巣発生の時間的な隔たりは転移性潜伏期と呼ばれる。潜伏期腫瘍細胞の制御因子はこれまで不明であり、治療薬開発には至っていない。
我々は骨内非増殖期を有するマウスモデルを確立、潜伏期細胞株と早期癌切除検体の網羅的遺伝子解析を組み合わせた分子生物学的解析を行うことで、骨内潜伏期腫瘍細胞の制御因子の同定を行った。
制御因子のノックダウン細胞およびその関連経路に基づく新規骨転移予防薬を用いて転移性骨腫瘍の抑制、さらには原発巣検体において同定因子が予後不良因子であることを証明した。

自由記述の分野

癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌による死亡の90%は転移に関連している。転移性腫瘍に対する予防として、遠隔臓器に播種後の、潜伏期における細胞の生存と再活性化のステップを標的とすることが効果的であると考えられている。しかしながら、骨における潜伏期腫瘍細胞の生存・再活性化メカニズムや制御因子は依然不明であり、治療薬開発には至っていない
それに対し本研究では転移性骨腫瘍マウスモデルを確立、潜伏期腫瘍細胞細胞株を樹立し分子生物学的解析を行い、転移巣での制御因子の同定、その関連経路に基づく新規骨転移予防薬の確立を行った。
これにより、転移性腫瘍に対する新たな予防・治療戦略が開かれた。

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公開日: 2024-01-30  

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