大腿骨・脛骨間に繰り返しストレスを加えるCyclic compressionモデルによる軟骨損傷モデルを、ラットを用いて新規作成した。このモデルは外傷性軟骨損傷から変形性関節症へと至るモデルであることを確認した。Cyclic compression前から細胞死抑制効果のある新規化合物であるKUS121を投与したところ、軟骨保護効果が確認された。軟骨保護効果の機序として、小胞対ストレス応答の軽減による、軟骨細胞死抑制効果が確認された。軟骨細胞死抑制のメカニズムとして、小胞体ストレス応答の軽減を通したMAP-kinaseカスケード、蛋白分解酵素の抑制が確認された。
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