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2022 年度 研究成果報告書

脊髄損傷2次障害に対するGLP-1受容体作動薬の有効性の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09417
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

渡辺 雅彦  東海大学, 医学部, 教授 (40220925)

研究分担者 加藤 裕幸  東海大学, 医学部, 准教授 (40348678)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード脊髄損傷 / 脊髄損傷2次障害 / 小胞体ストレス応答 / アポトーシス / GLP-1受容体作動薬
研究成果の概要

外傷性脊髄損傷における障害は二次障害により拡大するが、中枢神経では小胞体ストレスが重要である. GLP-1受容体作動薬は小胞体ストレス応答能の増強によるアポトーシス抑制効果が報告されており検討をおこなった.投与により損傷脊髄内でのGRP78の発現は亢進し、CHOPは抑制された.組織学的にも損傷範囲の軽減がみられ、高い有効性がみられた.また、抗炎症/組織修復に関与するM2マクロファージが有意に増加し、一方炎症/組織傷害に関連するM1では発現が減少する傾向がみられた.血液脳脊髄関門に対しても保護的な作用が確認でき、今後の臨床応用に希望がもてる結果であった.

自由記述の分野

整形外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

外傷性脊髄損傷における障害は二次障害により拡大するが、その主体をなすのがアポトーシスであり、中枢神経では小胞体ストレスが重要な経路である.二次障害は損傷の拡大に加えて、再生のために誘導・増殖されたオリゴデンドロサイト前駆細胞の生存分化も障害し、再髄鞘形成を阻害する.すなわち損傷脊髄内でのグリア細胞のアポトーシス抑制が可能であれば、二次障害による損傷範囲拡大の軽減、再髄鞘形成による脊髄損傷後の麻痺の軽減へとつながる可能性がある.小胞体ストレス応答能増強効果が報告されているGLP-1受容体作動薬の効果を検討し良好な結果を得た.今後の臨床応用を目指したい.

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公開日: 2024-01-30  

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