研究課題/領域番号 |
20K09457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
青木 薫 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (30467170)
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研究分担者 |
鎌仲 貴之 信州大学, 医学部附属病院, 助教(診療) (30791884)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | カーボンナノチューブ / 肉腫 / 化学療法 |
研究成果の概要 |
骨肉腫などの骨軟部肉腫に対する化学療法の効果は限定的であり、多剤併用化学療法による副作用は強いが、骨軟部肉腫は希少がんであり、新規化学療法剤の開発は進んでいない。我々は、従来の化学療法剤の効果を向上させ、副作用を軽減させるためCarbon nanotube (CNT)をdrug delivery system (DDS)とする抗がん剤複合CNTを開発した。 ヒト骨肉腫細胞および骨肉腫モデルマウスへの抗がん剤複合CNTの添加実験では、ある程度の抗腫瘍効果が示唆されたが、安全性、CNTの複合量、使用するナノカーボンの種類など今後の検討、検証が必要である。
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自由記述の分野 |
骨軟部腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗がん剤複合CNTは骨肉腫細胞株および骨肉腫モデル動物への投与により、ある程度の抗腫瘍効果を有することが示唆された。DDS作製の条件を追求することにより新規の肉腫治療法となりうると期待される。 今回、抗がん剤複合CNTの作成には、CNTを均一分散させるために界面活性剤であるPluronic F-127 (PF-127)を用いた。我々はヒト骨肉腫細胞に影響を与えるPF-127の濃度についても検討を行い、CNTを分散させることができ、骨肉腫細胞の増殖に影響を与えない濃度についての知見を得ることができた。この結果は今後、ナノカーボンを体材料として用いる際のPF-127の濃度の指標となり得る。
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