研究課題/領域番号 |
20K09486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
岡野 匡志 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (50754826)
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研究分担者 |
折田 久美 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 博士研究員 (40748597)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 脂肪由来幹細胞 / 関節リウマチ / 抗炎症作用 / 組織修復 / 関節炎 |
研究成果の概要 |
脂肪由来幹細胞は同種脂肪細胞より幹細胞を分離培養したものであり、抗炎症効果および組織修復能があると報告されている。関節リウマチなどの慢性関節炎疾患における不可逆的な関節破壊を抑制するため、最近では特定の炎症性サイトカインをターゲットにした生物学的製剤の全身投与による治療が行われるが、副作用や合併症があるために使用できない患者も多く存在する。これらの観点から、試薬の局所投与にて比較的安全に高い関節炎の抑制効果を得られる方法が実臨床においては重要である。 今回我々は脂肪由来幹細胞の抗炎症作用に着目し、関節炎モデルにおける最も抗炎症効果の高い形態はスフェロイドであることが確認できた。
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自由記述の分野 |
関節炎
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は関節局所へ脂肪由来幹細胞をある程度の期間留置させる事が重要と考え、細胞塊であるスフェロイドを使用することでその有効性がさらに高まる可能性について検証した。脂肪由来幹細胞は細胞レベルでも抗炎症効果があるが、スフェロイド型にすることでより抗炎症作用が確認された。今後、関節リウマチなどの関節炎に対する新たな臨床応用に繋げ、患者のQOL向上に貢献できる可能性があると考えられた。
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