研究成果の概要 |
腰痛の生涯罹患率は85%と報告され、超高齢者社会を迎えた我が国における腰痛患者は2,800万人にものぼる。椎間板性腰痛に関する研究の多くは炎症性メディエータに着眼した研究であり、非炎症下での腰痛については明らかになっていない。本研究では非炎症下での椎間板性腰痛メカ二ズムを解明するために、M2マクロファージ由来神経ペプチドの同定と疼痛との関連性を検討した。その結果、M2由来の神経ペプチドとしてPeptide Lvを同定した。また、M2への極性化に関与する因子としてTGF-b, SEMA7Aを同定した。これらの因子は新たな腰痛治療ターゲットとなるかもしれない。
|