研究課題
研究1:メタボリックシンドローム(MetS)環境下における結石作成と細胞接着分子の発現評価-In vivo研究では、グリオキシル酸50mg/kgを各マウス投与し、MetSモデルマウスにおける結石モデルを作成した。血清、尿中における結石関連物質はWT、ob/ob間、グリオキシル酸投与前後で比較しても有意差は見られなかった。一方、脂質関連物質ではWT、ob/ob間で有意差を認めた(p<0.05)。ただし、投与前後では有意差を認めなかった。WTでは結石形成を認めなかったが、ob/obでは有意に腎結石が形成された。Gene ontology解析では、分子機能のうち接着のカテゴリーの比率が最も高く(68.6%)、有意差を認めた。マイクロアレイ解析により2群間に有意差をもつ遺伝子群の中から接着に関連するSpp1、Fn1、Icam1、Col3a1の4遺伝子を同定した。4遺伝子の定量PCRでは、ob/obは、WTと比べ有意に発現が多かった(p<0.05)。また、TNF-αも有意に発現していた(p<0.05)。タンパクでも同様に有意に発現していた(p<0.05)。研究2:脂肪細胞が関与する腎尿細管上皮細胞(M-1)とシュウ酸カルシウム一水和物(COM結晶)の接着能の検討-In vitro研究では、M1細胞を回収しSpp1、Fn1、Icam1、Col3a1、Tnf-αの5遺伝子を定量PCRした。4遺伝子の定量PCRでは脂肪細胞との共培養により発現亢進を認めた(p<0.05)。また、培養液を回収しOPN、FN、ICAM1、COL3A1、TNF-αの免疫染色においても、脂肪細胞との共培養では有意に発現が多かった(p<0.05)。
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Urology Jornal
巻: 20(2) ページ: 109-115
10.22037/uj.v19i.7239