研究成果の概要 |
前立腺癌は通常ホルモン感受性癌で、アンドロゲン除去療法によく奏功するが時間とともにホルモン抵抗性の癌になる。近年、機能性RNA分子の中で、マイクロRNAが前立腺癌においても、癌抑制遺伝子として機能重要な役割を果たしていることがわかってきた。 これまで我々はmiR-455-5pがPirin, IGFBP-3, LRP8などの癌抑制遺伝子の発現を抑制し、前立腺癌の増殖、浸潤を促すことを発見した。今回の研究では進行性前立腺癌において、IGFBP-3の発現が高いと予後が悪いことが示された。去勢抵抗性前立腺癌になってからIGHFB-3の発現が強くなる傾向を認め、前立腺癌の進展に寄与する機構が示唆された。
|