マウスCbr1 (mCbr1) を過剰発現するトランスジェニックマウス (mCbr1-Tgマウス) を作製した。二系統についてmCbr1の発現を調べたところ、一系統は様々な組織で、もう一系統は心臓で過剰発現していた。心臓を用いた質量分析解析の結果、mCbr1の過剰発現と相関のある蛋白質が73個同定され、電位依存性アニオンチャネル等が含まれていた。mCbr1-Tgマウスは、各臓器におけるCBR1の生理的意義を解析するのに有用であると考える。卵巣癌細胞内でCBR1過剰発現によりeIF2シグナルの変動が顕著であった。CBR1が腫瘍抑制に複数の経路を介して関与している可能性が示唆された。
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