研究課題/領域番号 |
20K09647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
小林 浩 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (40178330)
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研究分担者 |
吉元 千陽 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (00526725)
山田 有紀 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20588537)
松原 翔 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (20825236)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 子宮内膜症 |
研究成果の概要 |
酸化ストレスマーカー(8-OHdG)や抗酸化マーカー(CD44v9、HO-1)を用いて、酸化ストレスの程度、抗酸化活性、炎症、組織修復、線維化を評価し、重症度に寄与するパラメーターを抽出した。鉄濃度は酸化ストレスおよび疾患重症度と相関することが判明したので、鉄濃度と関連する遺伝子群の抽出を行った。その結果、腺筋症の発症および疾患重症度には、組織損傷、炎症、浸潤、血管新生、組織修復、リモデリング、線維症などの複雑なプロセスが関与していることが分かった。したがって、線維化を調節する重要な分子を標的とするいくつかの薬剤は、子宮腺筋症の治療選択肢となる可能性がある。
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自由記述の分野 |
子宮内膜症
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腺筋症は、炎症、浸潤、血管新生、および線維症に関連する一連の分子変化を含む複雑なプロセスを通じて、無症候性から重度の臨床症状の広い範囲を示す。持続的な炎症、脆弱でより透過性の血管形成、ならびに組織損傷およびリモデリングに関連するエストロゲン下流エフェクターの発現は、それぞれ月経困難症、重い月経出血、および不妊症と相関している可能性がある。主要なエストロゲン下流標的(例えば、WNT/β-カテニン、トランスフォーミング成長因子-β、および核因子-κB)は、ハブ遺伝子として機能する可能性がある。腺筋症の発症の根底にある分子メカニズムを検討し、潜在的な非ホルモン療法の可能性が示唆された。
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