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2022 年度 研究成果報告書

常位胎盤早期剥離の発症機序に関する研究:子宮内細菌叢の観点から

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09653
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

関沢 明彦  昭和大学, 医学部, 教授 (10245839)

研究分担者 四元 淳子  昭和大学, 医学部, 特別研究生 (30553648)
小出 馨子  昭和大学, 医学部, 講師 (90384437)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード常位胎盤早期剥離 / 妊娠高血圧症候群 / 慢性子宮内感染 / 子宮内フローラ
研究成果の概要

常位胎盤早期剥離(早剥)は、妊娠高血圧症候群や先天性の凝固障害のある妊婦に発症率が高いことが知られているものの、その原因となる病態は不明である。我々は、早剥の反復率の高さの疫学的データに着目し、その要因に慢性子宮内感染が関与しているとの仮説を立てた。帝王切開時に胎盤娩出直後に胎盤の母体面を擦過して細胞を採取し、次世代シーケンサーで細菌叢を解析した。コントロールとして採取した早剥ではない正常の選択的帝王切開の10例において細菌は検出できなかった。さらに、早剥と臨床診断された3症例においても細菌は検出できなかった。このことから、慢性子宮内感染が早剥発症機序に関与するとの仮説は証明できなかった。

自由記述の分野

周産期医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

妊娠中の児娩出前に胎盤が剥離する常位胎盤早期剥離(早剥)は、出生児の脳性麻痺の原因として最多であるばかりか、早剥に子宮内胎児死亡を併発した病態では、分娩時に血管内凝固症候群(DIC)となることで大量出血の原因にもなり、ときに妊産婦死亡の原因にもなる重篤な疾患である。しかし、妊娠高血圧症候群や先天性の凝固障害のある妊婦に発症率が高いことが知られているものの、その原因となる病態は不明であり、その病態解明は早剥の発症予防を可能にするものであり、周産期医療の安全性向上に重要な課題である。

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公開日: 2024-01-30  

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