研究課題/領域番号 |
20K09669
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
宍戸 明美 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい研究員 (30838909)
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研究分担者 |
山本 浩文 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30322184)
横山 雄起 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60615714)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 卵巣癌 / 浮遊播種病変 / 癌幹細胞 |
研究成果の概要 |
固形癌の転移研究が進む中で卵巣癌の腹膜播種に関するメカニズム研究は遅れている。本研究では、治療抵抗性の原因となる卵巣癌の癌幹細胞性について検討した。LYPD3は正常細胞群に比べて約100倍 癌幹細胞モデル細胞で高発現していたことから、卵巣癌スフェロイドでの発現変化を検討した。LYPD3発現はA2780では二次元培養に比べてスフェロイドで約12倍、CaOV-3では約7倍に発現上昇した。更にCAOV3にLYPD3を強制発現させると、コントロール株に比べて、CD44v9やALDH1A1が有意に上昇した。このことよりLYPD3は卵巣播種病変の新規癌幹細胞マーカーとなる可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
病理学、細胞診断学、分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
卵巣癌はしばしば腹腔内に浮遊する癌細胞の集塊をつくる。これは腹膜播種の中でも独特の形態でありスフェロイドと呼ばれ、治療抵抗性の癌幹細胞との関連が示唆されている。本研究課題では、卵巣癌の癌幹細胞マーカーとしてLYPD3という分子を見出した。LYPD3は癌細胞の細胞膜上に存在するGPIアンカー型の膜蛋白であり、大腸癌の転移・再発にも関係していることが分かっている。本研究成果はLYPD3に対する新しい抗体治療の可能性に繋がるもので学術的、医学的意義は大きい。
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