研究課題
基盤研究(C)
好酸球性副鼻腔炎の病態におけるSIRT1の役割を調べるため、1.好酸球性副鼻腔炎炎症局所におけるSIRT1発現、 2.SIRT1による鼻粘膜上皮バリア機能の変化を評価した。まず好酸球性副鼻腔炎炎症局所のSIRT1の発現を免疫組織化学染色で確認した。結果下鼻甲介粘膜におけるSIRT1の発現は上皮細胞に多く認められた。次に上皮バリア機能を検討するために、鼻腔粘膜上皮の経上皮バリア機能におけるSIRT1の役割を検討した。抑制剤、促進剤のみでは、バリア機能に変化は認められなかった。
アレルギー
好酸球性副鼻腔炎は中高年で発症するが、鼻粘膜は生下時から感染やストレスにさらされているにもかかわらず、なぜ中高年で発症するのか不明であった。本研究では老化の保護因子であるSIRT1蛋白に注目し、好酸球性副鼻腔炎鼻粘膜上皮バリア機能障害におけるSIRT1の関与を調べる。SIRT1が関与することが証明されば、好酸球性副鼻腔炎の病態において最も重要な発症の引き金が解明される。