• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

人工内耳装用者における視聴覚統合の臨界期の解明:適切な視覚活用を目指して

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K09709
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部

研究代表者

山崎 博司  地方独立行政法人神戸市民病院機構神戸市立医療センター中央市民病院(第1診療部、第2診療部、第3診療部, 中央市民病院, 難聴研究部 部長 (80536243)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード人工内耳 / 脳機能 / 難聴 / 聴覚中枢 / 視聴覚統合
研究成果の概要

人工内耳装用者を音声言語聴取が良好な言語獲得後失聴群(PostLing群:7名)と言語獲得前失聴聴覚優位群(PreLing_auditory群:7名)、言語獲得前失聴視覚優位群(PreLing_visual群:9名)の3群に分け、視聴覚統合タスク時の-150msから-25msのβ帯域のパワーを比較した(音声刺激開始=0ms)。その結果、Czのβ帯域のパワーはPreLing_visual群で優位に小さい結果となったが、Ozのβ帯域のパワーはPreLing_visual群で小さい傾向があるものの有意差は認めなかった。

自由記述の分野

人工内耳

研究成果の学術的意義や社会的意義

先天性難聴を有する人工内耳装用者の中で、人工内耳による聴覚活用が良好で音声言語を用いたコミュニケーションが可能なものは、言語獲得後失聴と同様の脳波のパターンを示したのに対し、聴覚活用が不良でコミュニケーションに視覚言語が不可欠な装用者はCzのβバンドパワーが有意に低い結果となった。この結果は先天性難聴を有する人工内耳装用者の聴覚活用を評価する他覚的検査所見として、Czのβバンドパワーが有用である事が示唆している。今後、人工内耳装用者ごとに術後のCzにおけるβバンドパワーの経時変化を評価することで、言語発達との関連を検証すると同時に、適切なリハビリテーション手法の選択に活用できる可能性がある。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi