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2021 年度 実施状況報告書

SEMA7Aを介した好酸球・上皮クロストークによる好酸球性副鼻腔炎制御

研究課題

研究課題/領域番号 20K09711
研究機関大阪大学

研究代表者

前田 陽平  大阪大学, 医学系研究科, 招聘教員 (00636483)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード好酸球性副鼻腔炎
研究実績の概要

好酸球性副鼻腔炎(ECRS)は治療抵抗性であり、厚生労働省の指定難病である。好酸球浸潤の強い鼻茸を特徴とする。従来型の非好酸球性副鼻腔炎(NECRS)と比較して難治である。
今回、患者検体を用いた網羅的解析において、ECRS患者鼻茸でSEMA7Aが高度に発現していた。さらに、興味深いことにSEMA7AはECRS患者好酸球に発現している一方で、NECRS患者や健常者の好酸球には発現していないことが判明した。SEMA7Aはセマフォリンというファミリー分子の一つで免疫学的にも注目を集めている。
SEMA7Aの受容体であるintegrinβ1は上皮と好酸球の双方に発現していた。したがってSEMA7Aは好酸球そのものと上皮の双方に対して働いている可能性が示唆されている。定量PCRでECRSおよびNECRSの部位別のSEMA7Aの発現を確認したところ、NECRSでは発現を認めず、polyp>中鼻甲介>下鼻甲介で発現を認め、ECRSの主たる病変であるpolypにおいて強く発現していた。
免疫染色を施行したところ、主に好酸球に発現していた。SEMA7AはECRS患者好酸球において強く発現していた一方で、NECRS患者好酸球では発現を認めなかった。ECRS/NECRSの好酸球、気道上皮の細胞株のいずれにおいてもIntegrinβ1のみが発現していた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

他研究のエフォートのためにやや遅れている。

今後の研究の推進方策

予備実験の確認が済み、次の段階に入っている。進捗はやや遅れているが、内容としては計画通りに進める。

次年度使用額が生じた理由

進捗が遅れているため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 好酸球の細胞死におけるSEMA7Aの役割についての考察2021

    • 著者名/発表者名
      小幡翔、前田陽平、他
    • 学会等名
      日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会

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公開日: 2022-12-28  

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