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2022 年度 研究成果報告書

上気道炎症に対するエイコサペンタエン酸代謝物の作用についての基礎研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09754
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

戸嶋 一郎  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80567347)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード17,18-EpETE / 17,18-diHETE / ILC2 / IL-33 / eosinophil / airway epithelial cells / TNF-α / neutrophil
研究成果の概要

17,18-EpETEやその代謝物17,18-diHETEは、IL-33刺激による培養ヒトILC2からのIL-5/IL-13産生を抑制し、その作用はGPR40やPPARγを介してGATA-3を抑制していた。17,18-EpETEや17,18-diHETEの点鼻投与は、IL-33で刺激したマウス鼻粘膜への好酸球浸潤や粘液産生を抑制し、肺やBAL中のIL-5/IL-13産生も抑制した。
17,18-EpETEは、TNF-α刺激による培養ヒト気管支上皮細胞からのIL-6/IL-8/MUC5AC産生を抑制した。17,18-EpETEの点鼻/腹腔内投与は、マウス鼻粘膜への好中球性炎症も抑制した。

自由記述の分野

上気道炎症

研究成果の学術的意義や社会的意義

17,18-EpETEやその代謝物17,18-diHETEは、ヒト生体内で合成される脂質代謝物であるため、安全な治療手段となる可能性を秘めている。今回のわれわれの結果から、17,18-EpETEや17,18-diHETEはIL-33で刺激したヒトILC2からの2型サイトカイン産生を抑制し、これらの点鼻投与はマウスの上気道好酸球炎症を抑制した。またTNF-αで刺激したヒト気管支上皮細胞からの炎症性メディエーターの産生も抑制し、マウスの上気道好中球性炎症に対しても抑制作用を示した。17,18-EpETEは、好酸球性鼻副鼻腔炎や好中球性の上気道炎症などに対する安全な新規治療法となる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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