視神経変性に伴い変動するmiRNAを血液エクソソーム中において網羅的に解析することを目的として、マウス視神経軸索挫滅モデルの血清エクソソーム中のmiRNAを網羅的に解析した。その結果、血液由来エクソソーム中に1,882種類のmiRNAを検出し、軸索挫滅後7日をピークに挫滅後1~14日間に有意(2倍以上の増減、p < 0.05)に変動した192種類のmiRNAを同定した。そのmiRNAのいくつかは緑内障(POAG)および正常眼圧緑内障患者の前房水中のmiRNAの変動と一致した。これらの変動を血液由来エクソソームにより捉えることができたことは、バイオマーカーとして応用の可能性が期待できる。
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