本研究では、生理活性ペプチド、アドレノメデュリン(AM)と、AMのファミリーとして同定されたアドレノメデュリン2(AM2)、および両者が部分的に共有する受容体活性調節タンパクRAMP2の滲出型加齢黄斑変性における病態生理学的意義を解明するため、各々のノックアウトマウスを用いて、レーザー誘導脈絡膜新生血管(LI-CNV)モデルを作成し、検討を行った。 AM、AM2、RAMP2ノックアウトマウスいずれにおいても、病的血管新生は拡大し、炎症や線維化が増悪したが、AMあるいはAM2の外因性投与は網膜色素上皮細胞の上皮間葉転換(EMT)を抑制することで、網膜下線維化を改善することが示された。
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