ラットに生理食塩水(生食)を飲水させることで、高血圧モデルを作製した。アルドステロンを浸透圧ポンプに入れ、皮下に埋め込み全身投与した。エプレノンとヒドララジンを用いて降圧薬の効果を調べた。アルドステロン投与6週後に網膜神経節細胞数(RGC)をカウントした。生食投与の有無に関わらず、アルドステロン投与でRGCは有意に減少した。エプレノンあるいはヒドララジンを投与することで血圧の低下を認めたが、RGC(/mm2)はエプレノン投与でのみ保護された。 アルドステロンによる網膜神経節細胞死は血圧による影響を受けず、エプレノンの神経保護効果は降圧によらないことが示唆された。
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