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2023 年度 研究成果報告書

採血による皮下組織慢性炎症の活動性の検出と、線維化過程の可視化

研究課題

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研究課題/領域番号 20K09843
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

秋田 新介  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (00436403)

研究分担者 木村 元子  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00345018)
三川 信之  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40595196)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードリンパ浮腫 / 線維化 / 静脈うっ滞
研究成果の概要

リンパ流、静脈流のうっ滞に伴う皮下組織並びにリンパ管系の変化に伴って生じる線維化の病態を明らかにすることを目的として実施した。ヒト皮下組織においては典型的な線維化過程としてリンパ浮腫並びに瘢痕に伴う線維化について観察した。ヒト検体において放射線照射後の線維化を伴うリンパ浮腫において血漿Myl9値が高値がみられたため、マウスのリンパうっ滞、静脈うっ滞モデルにおいて検証し、組織の鬱血環境における線維化にCD69-Myl9 systemの活性化が深くかかわっていることを示した。うっ血環境においては、皮下組織での血球成分の漏出がリンパ管への流入し、線維化の一因になっていると考えられた。

自由記述の分野

リンパ浮腫

研究成果の学術的意義や社会的意義

皮膚皮下組織の線維化については様々な病態を原因とするにもかかわらず炎症に基づく線維芽細胞の活性化として理解されてきた。本研究において明らかになった移植組織静脈うっ滞に伴うCD69-Myl9 systemの活性化とリンパ流の閉塞は、静脈のうっ滞とリンパ流のうっ滞の連動を示す新たな発見であり、今後の更なる病態の理解と治療方法の開発に貢献すると考えられる。リンパ浮腫並びに静脈うっ滞、その他皮下組織線維化に悩む人々にとって、より根治的な治療法の開発が進むことはquality of lifeの向上のために必要なことであり、本研究の成果は将来ヒトにおける診断や治療評価として社会実装できる可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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