研究成果の概要 |
IgA腎症における歯周病菌感染と二型糖尿病の相乗効果を検討するマウスモデルを確立するため、野生型マウスに高脂肪食で4ヶ月飼育し、Treponema を投与し実験的歯周炎誘導マウスを作製した。その結果、尿中のアルブミン、IgG, IgAは増加しメサンギウム領域の拡大とIgAの沈着が認められた。また、歯周病菌刺激のシグナル分子としてTpl2を選びTpl2 koマウスに同様の処置を行ったところ、尿中IgG, IgAの増加は認められずメサンギウム領域の拡大とIgAの沈着も認めらなかった。このことからTpl2 はIgA腎症発症において歯周病菌感染と二型糖尿病の相乗効果に重要な機能があることが判明した。
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