研究課題/領域番号 |
20K09955
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
長岡 紀幸 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70304326)
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研究分担者 |
吉原 久美子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (90631581)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | CAD/CAM冠用レジンブロック / コンポジットレジン / シランカップリング / リン酸モノマー / 電子顕微鏡 / 分析 / サンドブラスト |
研究成果の概要 |
CAD/CAM冠用レジンブロックは小臼歯への適用から大臼歯,前歯への応用範囲が拡大されてきた。装着時には,歯冠内面へのサンドブラスト,カップリングプライマー塗布が必須であったが,脱落のトラブルが多く発生していた。本研究では,サンドブラストした後にリン酸洗浄せず,エアブローのみによるクリーニングのみとし,カップリングプライマー塗布後,十分に乾燥させ,さらにレジンコート剤を塗布して乾燥,光重合させることで接着力,耐久性共に高い合着が可能であることを明らかにした。本研究による手法で歯冠内面処理し,歯質プライマー併用型レジンセメントで合着すれば,臨床トラブルの多くを防ぐことができると示唆された。
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自由記述の分野 |
接着歯学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には難接着性樹脂材料を母材とし,ガラス系フィラーが充填されたコンポジット材料に対し,サンドブラスト後にカップリングプライマーを塗布するだけでなく,その後にレジンコート剤を塗布して硬化させる表面処理を行った後に接着することで,高強度,高耐久合着となることを提案できた。シランカップリング剤とリン酸系モノマーの混合溶液を核磁気共鳴分析したところ,両者が相互作用していると考えられた。カップリング時のモノマー挙動について,さらに研究が必要であった。社会的には, CAD/CAM冠用レジンブロックによる歯冠修復で歯冠の脱離を防ぐことができる手法を開発できた。本手法は,ただちに臨床応用可能である。
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