象牙質・歯髄複合体の創傷治癒を誘導するBioactive glass(BG)配合覆髄材の開発を目標として,良好な物理化学的特性であること,および細胞適合性と生体親和性を有することを明らかとし,BG配合覆髄材の商品化に至り,さらに逆根管充填材としても応用可能であることがわかった. また,覆髄による歯髄創傷治癒の誘導が困難な露髄に対して局所的な象牙質・歯髄複合体の再生を促すBG/FGF2-Gel複合スポンジを用いた統合的開発を目標として, 本スポンジは,生体親和性が高い材料であること,および象牙質・歯髄複合体の創傷治癒と組織再生の点から炎症反応は軽度であることがわかった.
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