研究課題/領域番号 |
20K10049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
野崎 浩佑 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (00507767)
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研究分担者 |
陳 鵬 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (70708388)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | チタニア / 表面電荷 / ナノ粒子 / 色素分解 / 光触媒活性 |
研究成果の概要 |
本研究では,シングルナノメートルサイズのチタニアナノシートを安全・容易に作製する手法が明らかとなり,NS0.3が最も色素分解能が高いことがわかった.またそのメカニズムは,生成する活性酸素の量ではなく,サイズダウンによる比表面積の増加,吸着力の向上が主体であることを示唆している.また,TiO2ナノシートを電気分極処理により異種元素を付与せずに表面電荷を誘起することで,TiO2ナノシートの光触媒活性を向上させることに成功した.そのメカニズムは,TiO2ナノシートへの色素吸着の向上と色素分解の促進によることが示唆された.
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自由記述の分野 |
無機生体材料学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シングルナノメートルサイズに改良したチタニアナノシートっは,歯科診療領域内のような紫外線量に制限のある場所での汚染物の洗浄作用に有効な可能性が示唆された.また,表面電荷を誘起したTiO2ナノシートを応用することで高い清潔観念が求められる歯科診療領域内の歯科環境材料において脱色,殺菌,および防汚の向上が期待された.本研究で得られた知見は材料学的に非常に重要な知見であり,今後の歯科診療内での環境浄化の発展に寄与するものと考えられる.
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