研究課題/領域番号 |
20K10063
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
重本 修伺 鶴見大学, 歯学部, 講師 (20294704)
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研究分担者 |
重田 優子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (40367298)
平林 里大 鶴見大学, 歯学部, 助教 (40514394)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 歯科用CAD/CAM / 顎運動 / 咬合可視化 / 補綴診療プロトコール |
研究実績の概要 |
1.患者の機能情報と形態情報の収集と解析 本年度は、鶴見大学歯学部附属病院補綴科を受診した患者14名を被験者として確保し、延べ16回の顎運動測定を実施した。原則測定毎に上下顎印象採得を行い、歯列形態の三次元モデル(STLデータ)を製作した。また、13回はCT撮影も行い頭蓋骨および下顎骨の三次元モデル(STLデータ)を製作した。被験者14名中これまでの研究で治療中および治療後を含む顎運動測定を実施したのは4名であった。これまでの研究でデータを収集・蓄積した患者は延べ169名である。その内43回は、治療中や治療後を含めて複数回顎運動測定を実施している。次世代Digital dentistryに適した補綴診療プロトコールの確立を目指して、①患者から得られた情報から患者の機能障害や形態障害を、どのように診断し治療計画を立てるのか。また、②いつ最終補綴治療に移行するのか。③補綴装置は何を指標に設計するのか。そのためには、どのような情報がいつ必要となるのか。等の本研究の課題を解決するために測定・蓄積したデータの解析を進めている。 2.顎運動測定器の実用化 顎運動測定に使用している顎運動測定器は、企業との共同研究で実用化を進めており、新たに製作した商用試作器3台について性能評価を実施した。データの新たな校正方法を考案した結果、咬合解析にも十分活用できる精度を実現できていることを確認できた。コロナ禍で複数施設での測定器の評価実験のための試作器の製作が遅れているが、早期実施にむけて準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルスによる来院患者数の減少等もあり、本年度の被験者数が14名(延べ16名)と昨年度同様に当初想定していた人数よりもやや少ない。しかし、これまでの研究でデータを収集・蓄積した被験者数は延べ169名になっている。治療途中や治療後を含めて2回以上顎運動測定を実施した被験者が100名を超えている。これらの被験者から得られた機能情報(顎運動データ)と形態情報(CTやスキャナのSTLデータ)を統合し、次世代Digital dentistryに適した補綴診療プロトコールの確立のために活用できている。また、現在研究に使用している顎運動測定器の実用化研究もコロナ禍で予定よりは遅れているが、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の研究成果を継続発展させ、顎運動データおよび3次元スキャナあるいはCTによる歯列、顎骨の形態データの蓄積・解析を行い、次世代Digital dentistryに適した補綴診療プロトコールの確立を目指す。また、現在研究に使用している顎運動測定器の実用化研究を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度、調査・研究成果発表のための旅費のための予算を計上していたが、新型コロナウイルス感染症対策として参加したすべての学会がオンラインでの開催となるなど研究活動が制限されたこともあり次年度使用額が生じた。次年度も新型コロナウイルス感染症の収束時期がはっきりしないため、感染拡大の状況によっては、これまでの成果をまとめて論文投稿するなど実施可能な部分で研究が進められるように予算を執行していく。
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