ヒト口腔癌由来扁平上皮癌細胞株とヒト正常口腔粘膜細胞株(NHOK)に対して蛍光プレートリーダーを用いて蛍光強度を経時的に測定した結果、扁平上皮癌細胞株が正常細胞株に比較して有意に蛍光強度が強かった。またより少ない細胞量で強い蛍光強度を得るためにdeferoxamine mesylate(DFO)の添加を試みた。その結果、より少ない細胞量で有意な差を得ることができた。この研究から得られた結果により、歯科診療所のチェアサイドで5-ALAを生体へ投与することなく生体為害性を完全に排除した状況で口腔癌診断を確実に実施できる可能性が現実化した。
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