研究課題/領域番号 |
20K10382
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
山田 浩 静岡県立大学, 薬学部, 特任教授 (40265252)
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研究分担者 |
古島 大資 静岡県立大学, 薬学部, 講師 (90615238)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | green tea / catechin / gargling / influenza / randomization / concentration dependence |
研究成果の概要 |
本研究は緑茶うがいのインフルエンザ予防効果をカテキン濃度依存性に着目し、ランダム化比較試験により検討した。大学生209名を対象とし、高濃度カテキン緑茶(高濃度群)、低濃度カテキン緑茶(低濃度群)または水(対照群)にランダムに割り付け、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)pandemicの最中、2021年12月から12週間、1日3回、うがいを実施した。追跡の結果、インフルエンザの発症は無く、急性上気道炎全体の発症割合は、高濃度群9.1%、低濃度群10.8%、対照群15.7%であり、僅かな濃度依存性の減少傾向が見られたものの統計学的有意差は得られなかった。
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自由記述の分野 |
公衆衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、緑茶の主要成分であるカテキンが基礎研究において抗インフルエンザウイルス作用を示しながら、ヒトにおけるエビデンスが十分に定まっていない点に着目し、濃度依存性の観点から緑茶うがいの臨床的な予防効果を追求した点に学問的意義がある。また、インフルエンザの予防対策が公衆衛生的に種々行われながら完全に感染を阻止し得ない現状の中で、緑茶うがいという簡便、且つ安全、安価な方法がインフルエンザ予防対策の補助手段となり得るかを検討した点に社会的意義がある。
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