研究課題/領域番号 |
20K10438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
宮内 博幸 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (90784025)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | インジウム / 個人サンプラ- / 作業環境測定 / ばく露濃度 / 定点測定 |
研究成果の概要 |
本研究では通常行われているこれらの作業環境基準に基づくAB測定とCD測定、個人ばく露濃度測定を同時に行い、適切な測定方法と評価方法を比較し、より健康障害防止に有効な方法を検証することを目的とした。その方法として、これらの測定方法の違いのほか、サンプリング時間等の違いも検討し、結果として、CD測定や個人ばく露測定をAB測定と組み合わせて同時に行うことで、AB測定のみでは検出できない大きなばく露を検出することができた。また、CD測定や個人ばく露測定を行う際に、測定対象者の選定において、同等ばく露作業者のグル-プ(SEG)を正しく設定することにより、正しい評価が可能となることが判明した。
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自由記述の分野 |
産業保健
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インジウム化合物取り扱い事業所にて、特に測定濃度が高いことが予測されるため現行のB測定に加えて短時間ばく露測定の有用性について検討し、基礎的なデ-タを得た。また、長時間サンプリング測定のおよび短時間ばく露測定の検討に加え、実際のばく露状況が良く反映され評価方法ついても検討した。その結果、一定の測定方法を用いるのみでなく、実際の現場の問題点に合わせた方法と評価を選択することの重要性が示された。最も有益で合理的な健康障害防止に有効な測定方法を用いることの必要性が明確となり、今後のインジウム化合物ばく露による健康障害防止において、大変重要な知見を得た。
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