• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

加齢性疾患・フレイル予防を目的としたビタミンD大規模コホート研究10年後追跡

研究課題

研究課題/領域番号 20K10541
研究機関新潟大学

研究代表者

斎藤 トシ子  新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40339958)

研究分担者 中村 和利  新潟大学, 医歯学系, 教授 (70207869)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードビタミンD
研究実績の概要

今年度は、10年後フォローアップアンケート調査(基本属性、日常生活動作、病歴、喫煙、飲酒、運動、睡眠、食事、主観的健康度、慢性疼痛、簡易フレイルスクリーニング、SARC-F)のデータ整理・入力を行った。また、村上市の特定健診における採血の残血は1,349人から得ることができ、ベースライン調査時の採血月日の前後の14日以内に採血が行われた人のみ血中25ハイドロキシビタミンD(25[OH]D)(10年後25[OH]D)の測定を行った。10血清25(OH)D濃度は、男性で55.2(SD16.3)nmol/l、女性で45.3(SD15.5)nmol/lであった(P<0.0001)。10年後25(OH)D濃度はベースラインの25(OH)D濃度と有意に相関していた(P<0.0001)。単カッパ係数は0.23(95%CI ,0.19-0.28)、重み付けカッパ係数は0.36(95%CI ,0.32-0.41)であった。また25(OH)D低下症に対応する高副甲状腺機能亢進症を特定するため、ベースライン調査の残血清1215検体の副甲状腺ホルモン(Intact PTH)を測定した。Intact PTHの平均値は21.9 (SD: 7.9) pg/mLであった。疾病情報収集の調査は順調に行われた。コホート調査関連医療機関より、骨粗鬆症性骨折、変形性膝関節症等の新規発生を網羅的に収集した。また、死亡、要介護認定および転居情報は村上市、関川村、粟島浦村より得た。毎年のアウトリーチ活動である8月の第18回「村上・岩船地域の医療を考えるフォーラム(村上市)」では、今年度までの調査結果の情報提供を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

村上市における予定通りの血液検体の収集と25(OH)D測定を行うことができ、疾患追跡も順調に行われたため。

今後の研究の推進方策

本研究ベースライン調査と10年後調査の血中25(OH)D濃度の変化とそれに関連する要因を特定する。また、今年度は新たなビタミンD関連マーカーとしてIntact PTHを測定した。25(OH)DとPTHの関連解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

今年度、新たにPTHの測定を行った。25(OH)DとPTHの関連解析およびその結果をまとめるため、専門の学会に参加し情報収集を行う必要が生じた。国際学会参加のための旅費を申請する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Low plasma 25-hydroxyvitamin D levels are not associated with a high risk of recurrent falls in community-dwelling Japanese adults: the Murakami cohort study2024

    • 著者名/発表者名
      Nishikura T, Kitamura K, Watanabe Y, Kabasawa K, Saito T, Takahashi A, Takachi R, Kobayashi R, Oshiki R, Tsugane S
    • 雑誌名

      Arch Osteoporos

      巻: 19(1) ページ: 25-25

    • DOI

      10.1007/s11657-024-01381-8

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi