カルパインは、機能タンパク質や構造タンパク質を限定分解することで心筋梗塞を含む様々な病態に関与する。一方、miRNAはタンパク質の転写後発現調節に関与する。筋芽細胞は筋細胞に分化して筋肉の損傷部位を修復する。本研究では、カルパイン阻害や細胞の老化が筋芽細胞の筋異的miRNAであるmiR-133aとmiR-1の発現量を低下させ、筋分化能を悪化させることを見出した。これらのmiRNAを過剰発現させると筋分化能は回復した。加齢マウスから単離した筋芽細胞においても、miR-133aとmiR-1発現量が低下していた。
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