研究成果の概要 |
本研究では,炎症反応の指揮者とも呼ばれるインフラマソームに着目し,マウスを用いた実験によりアセトアミノフェン肝障害におけるインフラマソームの態様を解析した.採取した肝臓組織から総タンパク質を抽出し,シグナル認識に関わる分子であるNLRP3, NLRP1, NLRC4, AIM2をウエスタンブロッティング法により検出し,経時的変化を検討したところ,APAP投与後6および24時間で著明に亢進していたのはNLRP1およびIL-18であった.これらの分子はAPAP肝障害の指標となり得る可能性が示唆された.
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