研究課題/領域番号 |
20K10567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
越智 拓 藤田医科大学, 医学部, 講師 (70527704)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 植物性カンナビノイド / カンナビジオール / CBD / 内因性カンナビノイド / グリオーマ / アポトーシス |
研究成果の概要 |
本研究では、中枢神経系由来培養細胞モデルを用いて、内因性カンナビノイドシステムと脳内報酬系との関連性を明らかにすることを目的にした研究であった。しかし、カンナビノイドの培養細胞に対する影響を検討するための基礎的知見を得る段階において、カンナビノイドを用いて細胞を処理することで、顕著な細胞毒性が認められた。そこで、これらカンナビノイドによって誘発される細胞毒性の機序について検証した。内因性カンナビノイドであるAEAによって誘導される細胞毒性は、ネクローシス様であるのに対し、植物性カンナビノイドであるCBDによって誘導される細胞毒性は、アポトーシス様であることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
法医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大麻は紀元前から医薬品として使用されるとともに、これまでに様々な疾患に対する植物性カンナビノイドの有効性が明らかとされている。また、内因性カンナビノイドは正常細胞に対して、増殖性および生存促進性作用が認められるとともに、いくつかの腫瘍化細胞に対して細胞死を誘導することが報告されている。本研究においても、カンナビノイドの腫瘍化細胞に対する有効性を確認した。また本研究で用いたC6細胞とU87細胞は、それぞれラットおよびヒトのグリオーマに由来する細胞であることから、これらの細胞に対するカンナビノイドの細胞毒性をさらに検証することで、難治性のグリオーマに対する効果的な治療法の開発が期待される。
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