2020 年度実施状況報告書

看護基礎教育における「数理・データサイエンス教育」のミニマム・エッセンシャルズ

研究課題

研究課題/領域番号	20K10653
研究機関	神戸常盤大学
研究代表者	中田康夫神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (70295773)
研究分担者	伴仲謙欣神戸常盤大学短期大学部, 口腔保健学科, 助教 (50752119) 高松邦彦神戸常盤大学, 保健科学部, 准教授 (80392017)
研究期間 (年度)	2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード	看護基礎教育 / 数理・データサイエンス教育 / ミニマム・エッセンシャルズ / モデルカリキュラム / データドリブン型（データ駆動型）アプローチ
研究実績の概要	本研究の最終目標は、保健師助産師看護師学校養成所指定規則の改正に伴い2022年度から適用される新カリキュラムにおける看護基礎教育独自の「数理・データサイエンス教育」のミニマム・エッセンシャルズを明らかにすることである。しかし、新カリキュラム構築までの期間が１年を切った今、看護基礎教育独自のものをゼロベースで検討する時間は限られている。そこで、2022年度に新カリキュラムの運用を開始しなくてはならない各看護師養成校に資するために、2020年4月に数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが公開した「モデルカリキュラム（リテラシーレベル）」をもとにしつつも、ここには明示されていない数理・データサイエンスの哲学的背景である「データドリブン型（データ駆動型）アプローチ」を入れ込んだ看護基礎教育における「数理・データサイエンス教育」のミニマム・エッセンシャルズを提唱し、この成果が神戸常盤大学紀要（14巻、pp.38-46、2021）に掲載された。
現在までの達成度 (区分)	現在までの達成度 (区分) 3: やや遅れている理由この1年はコロナ禍のため、令和2年度の後期に予定していた「数理・データサイエンス拠点校やデータ・サイエンティストへの聞き取り調査」が全く行えなかった。このことから、進捗状況としては上記の「区分」とした。
今後の研究の推進方策	この1年はコロナ禍のため、令和2年度の後期に予定していた「数理・データサイエンス拠点校やデータ・サイエンティストへの聞き取り調査」が全く行えなかったが、その分、文献調査や、研究分担者との議論を進め、計画調書作成時には思い至らなかった「データドリブン型（データ駆動型）アプローチ」の概念が、本研究遂行にあたり極めて重要であることを新たに発見した。このことを加味して、今年度は昨年度行えなかった「「数理・データサイエンス拠点校やデータ・サイエンティストへの聞き取り調査」「数理・データサイエンス拠点校やデータ・サイエンティストへの聞き取り調査」を可能な限り実施して、研究を推進していく予定である。
次年度使用額が生じた理由	研究1年目は、コロナ禍において、計画していたわが国の数理データサイエンス拠点校等や交流のあるデータ・サイエンティストを訪問したうえでの聞き取り調査が全くできなかった。そのため、計上していた調査旅費がそのまま2年目に繰り越しとなった。この繰り越し分で、研究2年目は、わが国の数理データサイエンス拠点校等や交流のあるデータ・サイエンティストを訪問したうえでの聞き取り調査を実施する予定にしている。