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2022 年度 実施状況報告書

熟練看護師の術後臨床判断の可視化に基づくシチュエーション・トレーニング教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K10677
研究機関同志社女子大学

研究代表者

當目 雅代  同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20259435)

研究分担者 天野 功士  同志社女子大学, 看護学部, 助教 (40756194)
光木 幸子  同志社女子大学, 看護学部, 教授 (70269778)
小笠 美春  同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (70544550)
森島 千都子  同志社女子大学, 看護学部, 助教 (80735879)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード視線計測 / 術後観察 / シミュレーション教育 / 臨床判断 / 熟練看護師 / 看護学生
研究実績の概要

2021年度に予定していた計画である第2段階:熟練看護師の術後観察時臨床判断の認知プロセスと行動パターンの推定」はコロナ禍により研究協力者の参加を得ることができず、延期を余儀なくされていた。2022年度は新型コロナウィルスの感染状況に収束がみられたため2023年3月に第2段階の計画が実施できた。視線計測機器EMR9を用いて1名の予備測定を実施した。その後、本測定として、京都府内の総合病院に所属する看護経験が5年以上ありかつ周術期看護が3年以上有する看護師10名の協力が得られた。実施場所は、同志社女子大学成人看護学実習室であった。患者設定は、Scenarioシミュレーションモデル人形(京都科学)を4体使用し、胃がんの術後を設定した。1体は視線計測に慣れるための術直後を設定、その他3体には術後4時間後の急変状況として設定した。測定環境は、ベッド周囲をパーテーションで囲み、患者のベッド周囲以外は視野に入らないよう術後環境を再現した。データ分析は、当初EMR9解析ソフトd-Factoryでデータ分析を行う予定であった。しかし、後継ソフトとして開発されたデータ入力が簡略化されたEMR9解析ソフトd-Targetを購入した。被験者は男性3名、女性7名、平均看護経験年数15.7年、周術期経験年数10.8年、所属部署は集中治療室8名、救急関連部署2名、視力については裸眼6名、ソフトコンタクト4名であった。熟練看護師の術後観察時臨床判断の認知プロセスと行動パターンを推定するため、視線計測による客観的データとともに、アンケート調査による主観的データを収集した。現在、視線計測のデータをEMR9用d-Targetで解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究は、熟練看護師に研究協力を依頼し、術後急変時の看護師の臨床判断を視線軌跡により認知パターン、視線映像により行動パターンを推測することを目的としている。2021年度までは新型コロナウィルス感染拡大により研究協力者である熟練看護師のリクルートができていなかった。2022年度は研究協力者を10名得ることができた。遅れている理由として、2023年3月に収集したデータ分析ができていないこと、その結果に基づいた第3段階:術後観察時臨床判断シチュエーション・ベースド・トレーニング教材の作成に至っていないためである。

今後の研究の推進方策

2023年度は、研究計画を変更し第3段階:術後観察時臨床判断シチュエーション・ベースド・トレーニング教材の作成の前に、第4段階:看護学生の術後観察時臨床判断の認知プロセスと行動パターンの推定を先に実施する予定である。その理由として、熟練看護師と学生の急変対応の観察を先に比較することで、学生へのディブリーフィングの視点が明確となる。第3段階のトレーニング教材は両者の結果を踏まえて作成した方が効果的であると考えたからである。第4段階の学生対象の測定は、2023年8月あるいは2024年3月に予定する。

次年度使用額が生じた理由

理由:2022年度計画で、情報収集のための学会参加旅費、視線計測データ分析のための専門的知識の提供への謝礼などの執行を予定していた。しかし、新型コロナウィルス感染拡大持続に伴い参加予定の学会がオンライン開催となり旅費が発生しなかった。また、データ収集ができていないことからデータ分析のための謝金が発生しなかった。
使用計画:2023年度は視線データが収集できたため専任の視線データ分析者への謝金を計上する。対面での関連学会に参加するため、学会参加費・学会出張費を計上する。

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公開日: 2023-12-25  

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