研究課題/領域番号 |
20K10699
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
中原 るり子 共立女子大学, 看護学部, 教授 (90408766)
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研究分担者 |
尾立 篤子 東邦大学, 健康科学部, 教授 (50736973)
櫻井 美奈 共立女子大学, 看護学部, 准教授 (90363845)
中村 昌子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 教授 (80528894)
山住 康恵 共立女子大学, 看護学部, 准教授 (30553052)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 危機管理 / 看護 / HICS(病院有事統制システム) |
研究実績の概要 |
2023年の目標は2022年度に引き続き、協力病院におけるHospital Incident Command System(HICS:病 院有事統制システム)の導入と成果と課題を明らかにすることであった。しかしながら2023年に学部長を拝命し、予想以上に学内業務にかかわる時間が増え、協力病院においてHICS(病院有事統制システム)を実施することができなかった。そこで、改めて文献検討を行い、効果的な危機管理体制の基盤整備に必要な情報を収集した。 令和4(2022)年度厚生労働省は、感染症対応に関わらず、自然災害、人為的災害等、様々な危機的状況が発生した際の、看護の機能と実践力の維持を目指して「危機管理における看護マネジメント研修ガイドライン作成等事業」を開始した。HICSを参考に、巨大災害時における災害拠点病院の危機管理体制と緊急事態管理プログラムを検討することは重要である。これに加えて、危機的状況発生時における看護組織の意思決定に必要な要素を洗い出し、AIを活用した意思決定支援ツール開発に結び付けることが重要かつ現実的な進め方と考えられた。そこで、①看護組織の危機管理体制の現状と課題の明確化、②意思決定の際の課題やニーズの洞察、③効果的な意思決定支援ツールの具体的な内容と形式について専門家と検討した。 専門家からは看護組織の関係者からの丁寧な聞き取り調査をもとに進めるべきとの意見をいただいた。2024年は前述の①~③について聞き取り調査を実施する。さらに、AIを活用した意思決定支援ツールに必要な機能について検討した。その結果、①ダッシュボード機能、②シミュレーション・予測機能、③データ入力・管理機能、④コミュニケーション機能、⑤教育・トレーニングモジュールなどが想定された。2024年度はシステム開発に向けた準備も行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
協力病院においてHICS(病院有事統制システム)を実施するための時間を確保することが困難だったため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年は①看護組織の危機管理体制の現状と課題、②意思決定の際の課題やニーズの洞察、③効果的な意思決定支援ツールへの要望について、看護管理者へ聞き取り調査を実施する。加えて、AIを活用した意思決定支援ツールに必要な機能について検討する。さらにHICSの実施可能性について協力病院との交渉を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
協力病院においてHICS(病院有事統制システム)を実施するための時間を確保することが困難だったため。
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