研究課題/領域番号 |
20K10804
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
田中 愛子 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10285447)
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研究分担者 |
藪本 知二 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (30244768)
永田 千鶴 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50299666)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 人生の最終段階のケア / アドバンスケアプランニング / チーム医療 / 生活関係の清算 / 遣り残しの仕事 / 看護師 |
研究成果の概要 |
目的は、人生の最終段階にある患者の生活関係の清算への支援ニードに対して、必要な支援を行う方法を検討することである。医師、看護師、介護支援専門員、医療ソーシャルワーカー(MSW)、弁護士へのインタビューや模擬カンファレンス内容を枠組みに、全国の一般病棟および訪問看護師を対象とした調査を行った。 看護師722名から回答を得た。結果、患者からの相談内容は、家に帰りたい、家族関係の心配、持ち家の整理、事業経営の心配、相続問題、仕事の完結等があった。こうした苦悩を支援するには、MSW、介護支援専門員の役割が重要であり、その課題を繋げる役割は看護師で、看護師がチームに情報発信していく必要性が示唆された。
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自由記述の分野 |
基礎看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人生の最終段階にある患者の中には「生活関係の清算が進まない」ことに苦悩する人がある。本研究の目的は、アドバンスケアプランニング(ACP)と同時に、患者の生活関係の清算への支援ニードを把握して、必要に応じた支援を行う方法を実際に検討することにあった。このことは、生活者としての患者が生活関連のやり残した課題を全うして最期まで自分らしい人生を送ることや遺された人へのグリーフケアへ繋がる。 今回の調査で患者の要望があれば弁護士等の介入や多職種に繋ぐための看護師の役割を明確にした。以上は、ACPとともに患者に今後の意向を確認することや、2025年以降の多死時代等の社会的課題にも解決の道筋を見出した。
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