研究課題/領域番号 |
20K10901
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研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 |
研究代表者 |
岡田 摩理 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (20745583)
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研究分担者 |
泊 祐子 関西福祉大学, 看護学部, 教授 (60197910)
竹村 淳子 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (00594269)
松田 優子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (30817325)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小児在宅医療 / 多職種連携 / 訪問看護 / 相談支援専門員 |
研究実績の概要 |
2020年度は、熟練した看護師の調整機能について分析を行う予定であったが、新型コロナ感染対策により研究者が対面して熟考する機会をもてなかった。オンラインでの分析を進めているが、十分な検討が難しく、今後対面での検討の機会を増やしながら分析を深める予定である。 分析の中では、熟練した看護師が、子どもや家族の状況を詳細に把握すると同時に、他職種の状況や役割、認識などをアセスメントしながら調整をしている現状が明らかになりつつある。他職種の一般的な通常もつ役割のみならず、個々のもつ考え方や関わりの状況など、利用者である親とのマッチングも考えながら調整していることがわかってきた。また、行政の対応状況や地域の資源など、幅広い情報や連携先との関係性を得ながら調整をしていることも明らかとなってきている。同時に行うアセスメントと調整を、どのように組み立てながら実践しているのか、どのように多職種と協働しようとしているのかを今後検討していく予定である。 特に、相談支援専門員との連携は医療と福祉の協働の上でも重要であり、相談支援専門員への教育的な関わりをしながら、調整や関係作りを行っていることもわかってきた。そのため、福祉との連携の要となる相談支援専門員の認識やサービス調整の実態も明らかにする必要があると考えている。 今年度は、上記の熟練した看護師の調整機能の分析を進めつつ、相談支援専門員の連携・調整に関する認識についても調査を行いたいと考え、現在、調査のための準備(文献検討および倫理審査書類の提出)を進めている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本来であれば、2020年度中に分析を終えて確認の調査を行い、今年度からアセスメントガイドを作成していく予定であった。しかし、新型コロナウイルスの感染予防対策により、対面での会議や調査結果を確認するためのインタビュー調査を行うことが全くできなかった。オンライン会議での分析を進めているが、対面よりも意思の共有が難しく、遅れている
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今後の研究の推進方策 |
今年度中には、熟練した調整機能をもつ看護師の分析を終える。結果をもとに、相談支援専門員に関する調査が追加で必要となったため、それについて、今年度は調査を行う。今年度の調査は、対面での調査が難しくなることも想定して、最初からオンラインでの調査を視野にいれて計画する。 今年度中に、調査を終え、次年度には、アセスメントガイドの作成にかかりたい。1年程度の計画の遅れが出ているため、ガイドの作成は、1年ではなく半年程度でできるように調整してく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は新型コロナ感染の予防対策のために、県外への移動が不可となり、対面での会議や調査、学会参加などが全くできなかった。そのため、交通費等の使用をしなかったことにより、次年度使用額が生じた。 2021年度は、対面が可能な場合には、対面での会議や調査を取り入れるとともに、新たに必要となった調査において、前年度使用できなかった費用を使用する計画である。
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