研究課題/領域番号 |
20K11000
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研究機関 | 常磐大学 |
研究代表者 |
村井 文江 常磐大学, 看護学部, 教授 (40229943)
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研究分担者 |
坂間 伊津美 常磐大学, 看護学部, 教授 (40285052)
中田 久恵 常磐大学, 看護学部, 准教授 (60637726)
南雲 史代 常磐大学, 看護学部, 講師 (40835691)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 子育て支援 / ヘルスリテラシー / 複線経路・等至モデル |
研究実績の概要 |
本研究は、子育てに必要な情報を適切に活用できることが、子育ての困難に適切に対処し、順調に子育てしていくことに繋がるということを前提としており、ヘルスリテラシーを中心概念として、有用な子育て支援モデル構築を検討することを目的としている。その中で研究1として、子育てに関するヘルスリテラシーの獲得の質的研究を実施した。研究Ⅰは、1歳児の子育てをしている女性を対象として、インタビュー調査により、子育てに関する情報をどのように収集し活用してきているかの経緯を明らかにすることを目的としている。 県内で1歳半健診を実施している自治体に研究協力の依頼をし、協力が得られた自治体で研究協力者募集のチラシを配布してもらうとともに、タウン誌に研究協力者募集を掲載した。19名から研究協力への関心が示され、11名からインタビューへの協力が得られた。 現在、インタビューは継続中であり、最終分析にはいたってないが、webを利用した情報収集が多くされており、得られた情報からそれぞれの基準で情報を取捨選択していた。多くの情報が収集されるが、情報を活用して解決する前に、自然経過として改善していく状況も認められた。また、相談によって生じていることを共有していくことが適切な解決につながりやすいことを実感していた。個人差はあるが、web情報の収集・活用と身近または専門家への相談は、時間と共に使い分けがされている様子があった。 今後は、初めての子育てをしている1歳児の母親を中心にインタビューする計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症拡大の影響を受け、2020年度は研究をほとんど進めることができなかった。その影響が現在も続いている。その後、研究協力者の募集方法およびデータ収集方法を検討し、コロナ禍においても実施可能な計画とした。しかし、研究協力者が思うように得られないこともあり、進捗が悪い状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
2021年2月に研究メンバーを1名追加し、研究を推進できる体制にした。実際、インタビューによるデータ収集および分析を進めるうえで、大きな原動力となっている。加えて、データ収集がされてきていることから、定期的にミーティングを持ち、進捗を確認しながら進めている。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度に研究を進めることができなかったため、支出がなかった。その影響が、2021年度にも表れている。また、インタビュー調査も進行中であることから支出が少なくなっている。今後、逐語録作成や謝礼の支出が予定される。加えて、学会や打ち合わせがオンライン実施になっているため交通費の支出がない。 今後、アンケート調査を実施する際には、市町村等の協力状況に応じて、調査会社への研究協力者の募集を依頼すると新たな支出となる。
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