研究課題/領域番号 |
20K11174
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
仲野 春樹 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (10444027)
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研究分担者 |
佐浦 隆一 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (10252769)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | facial palsy / synkinesis / rehabilitation |
研究成果の概要 |
顔面神経麻痺の後遺症である病的共同運動に対して、リハビリテーション治療(リハビリ)が行われる。今回、効果の高いリハビリを行うために必要な(1) 適応患者の予測 (2) 至適な開始時期、(3)病的共同運動の評価法についての電気生理学的研究を行った。Electroneurography(ENoG)の値が45%以下の患者が病的共同運動を合併するリスクがあるためリハビリの適応となること、リハビリは病的共同運動が出現する前から行うが、病的共同運動の出現時期をENoGから予測するのは困難なこと、瞬目反射を用いた迷入再生率の評価は、病的共同運動の目から口のパターンの評価に適していることが示された。
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自由記述の分野 |
rehabilitation medicine
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、顔面神経麻痺の不快な後遺症である病的共同運動に対するリハビリテーション治療(リハビリ)についての適応患者や治療の開始時期、症状のパターン別の電気生理学的評価について有用な知見が示された。病的共同運動は完全に治癒させることは難しいが、今回得られた知見により効率的にリハビリ行うことができれば、その予防と改善を促進することができる可能性がある。また、今回の知見は、病的共同運動の原因とされる顔面神経の興奮性に対するリハビリの効果といった今後の生理学的な研究においても有用であると考えられる。
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