研究課題
基盤研究(C)
電気化学分野で使用される計測装置を用いて電気インピーダンスの4端子法計測が広い周波数範囲で可能かどうかについて、コンデンサーと抵抗素子を組み合わせて作成した試験回路を用いて検討した。その結果、電気化学用装置で、0.1 Hzから1 MHzの範囲で合理的な計測が実行できることが示唆された。さらにこの装置を用いて、ストローで自作した骨格筋模型や人工透析中空糸モジュールを測定し、実測値と理論値を比較して装置の性能を評価した。
誘電分光学
本研究の目的は、理学療法学の分野で重要な骨格筋の緊張度の評価を、電気インピーダンス計測によって非侵襲的かつ客観的に行う技術の開発である。我々が独自開発した技法による理論計算から、これまで報告例のない1 Hz付近という低周波数での情報が緊張度評価法の構築に有用であることが示唆されていた。本研究では、これまで使用例のない電気化学用装置を用いることを提案し、試験回路や骨格筋模型を測定し、実測値と理論値を比較することによって計測装置の妥当性を評価できた。