研究課題
基盤研究(C)
本研究は脳出血後の超早期リハビリテーションによる運動機能障害および脳組織への影響について検証した。脳出血モデルラットを用いて発症24時間以内に運動介入をさせたところ、脳出血後の超早期リハビリテーションは、運動機能障害を悪化させ、脳内炎症を促進させる可能性が高いことが分かった。本研究成果は現在の超早期リハビリテーション方針を再考し、今後、適切なリハビリテーションを検討する必要性を示唆する。
基礎理学療法
現在の脳卒中超急性期リハビリテーションには科学的根拠が不十分な点が多くあるため早急な解明研究が必要である.特に,脳出血後の超急性期リハビリテーションの効果を分子細胞基盤から全容解明する実証的研究は世界的にも未だ試みられていないため,本研究成果は,臨床研究に向けた基盤データとして活用でき,トランスレーショナル研究の足掛かりとなりえる.さらに,我が国に留まらず世界各国において,脳卒中超急性期リハビリテーション方針の策定や再考のための研究資料となりえ,今後の治療戦略に役立つ.