研究課題
基盤研究(C)
本研究では、鉄代謝が骨格筋のタンパク質代謝に及ぼす影響を検討した。鉄欠乏培地で培養した骨格筋細胞では、タンパク質合成刺激に対する応答が低下した。また、食餌性の鉄欠乏を引き起こした実験動物においても、筋収縮によるタンパク質合成刺激が減弱した。これらの結果から、鉄栄養状態が骨格筋のタンパク質代謝に影響を及ぼす可能性が示唆された。
運動生理学
鉄欠乏が骨格筋のタンパク質代謝に与える影響を明らかにしたことに学術的な意義がある。また、本研究は、骨格筋機能の維持に、たんぱく質摂取だけでなく、微量栄養素も重要な働きを担っていることを示した点で、社会的な意義があると言える。